無理強いは禁物!本人は困ってます
無知は怖い
私は子どもを産むまで知りませんでした。
世の中には、
音に敏感過ぎてイヤーマフをしないと外に出られない子がいること。
光に敏感過ぎて真っ白な紙がまぶしくて授業を受けるのに困っている子がいること。
皮膚の感覚に敏感で洋服のタグがあると服を着られない子がいること。
ニオイに敏感過ぎて乗り物に乗ったりスーパーに行けない子がいること。
口内が敏感過ぎてただのワガママではない超偏食の子がいること。
温度に敏感で極端に暑がりだったり寒がりだったりする子がいること。
どれもこれも我が子が「感覚過敏」で悩んだからこそ知り得た事でした。
発達に凸凹のある人の中には、感覚過敏の特性を持ち合わせている人が多くいるそうです。
(感覚過敏=発達障害というわけではないです。)
こういう感覚的なものは目に見えないので、周りに理解されず生活しにくくなったり、外部との接触を避けるようになったり、そういう事も多々起きるでしょう。
努力やガマンが足りないと誤解されやすいです。
問題行動の背景には、感覚過敏からくる苦手が隠れていることもあります。
無知は怖いです。
「人が話しかけてるのにヘッドフォンしてるだなんて失礼だ!」
「好きなものしか食べないなんてただのわがままだ、親のしつけが悪い!」
なんて言う人だって世の中には存在します。
でもこういう努力やガマンだけではどうにもできない特性を持った人たちが存在する、という事を私たちが理解するだけで全然変わってきますよね。
とくに発達障害の子には周りの環境がとても重要だと私は思っています。
本人を変えるよりまず、自分が変わろうといつも心がけています。
少しの工夫でこども本人が生きやすくなれば、もう万々歳です!!
ちなみに、これらとは反対にとても鈍感で不便があることもあります。
「感覚鈍麻」
例)うちの兄弟は打撲系の痛みにはすこぶる強いです。強いというか鈍い。ぶつけたことに気付いてないことも多い。動きも激しいため、体中にいつも青あざあり。赤ちゃんの頃からちょっとしたケガでは泣きませんでした。
感覚過敏~我が家の場合~
長男トッテンは聴覚過敏
とにかく赤ちゃんの頃から大きな音が苦手です。
新生児の頃から少しの音にも反応して泣くので、お昼寝中は皿洗いや掃除機などの家事はできませんでした。
諦めて私もよく一緒に昼寝をしていました。(夜中も何度も起きる子でしたので、いつも睡眠不足気味。。。)
少し成長し、義実家にあったトーマスの「音がなる豆イス」に初めて座ったとき。
案外大きく鳴った音にびっくり仰天し、飛び上がり大泣きました。
そして次に座れるようになったのは5歳頃…。よほど怖かったのでしょう。今は平気です。
(なんと現在の豆イスは静かな音タイプらしい!)
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それから電車を見に踏切付近を通ったときには、両手で耳をふさいでしゃがみ込みました。今は平気です。
そして初めて屋内プールに行ったとき。
音が反響していろいろな音がさらに大きく聞こえたのでしょう、怯えて私にしがみつきながらようやく歩ける感じでした。これも今は平気です。
あとは、外出先のトイレのハンドドライヤーの音も嫌いです。
今でもそのドライヤーの音が大きいか小さいかによって、一人で男子トイレに行けるかどうかが変わってくるほど怖いらしいです。
確かに手を当てるといきなり爆音で作動しますしね。分かる気もするけど。
なにより大声で話す人、大声で怒られることが極めて苦手です。これは今もです。
必要以上に怯えて怒られた内容どころじゃなくなりますので、ゆっくりした口調で静かに叱るのが有効です。
他にもまだまだありますが、キリが無いのでこのくらいにしておきます。
それこそ発達障害について無知だった当時の私は…
なんでこんなくらいの音ですぐ泣くのか理解できませんでした。
それと同時になんて情けないとイライラ。
何回もやれば耳が慣れるんじゃないかと無理強いしたこともありました。ひどいですね。
今思い起こすとかわいそうなことをしたな。。。反省です。
発達障害と診断が出てからの周りの変化
彼の周りで1番変化したのはもちろん私だと思うのですが、義母も進化しました!
義母は元々、地声が大きく強い口調で一方的にしゃべる人でした。
長男のトッテンは話しかけられるたびに委縮していたわけですが(特に怒られた時なんて最悪。)、大きな声が苦手なのは性格のせいだけじゃないとわかってからは気を付けて接してくれるようになりました。
でも他人行儀になったわけではなく、孫への愛情は変わりません。
正直これにはとても感謝です。
悲しい事に発達障害に偏見を持つ人は世の中にたくさんいる中で、理解しようと歩み寄ってくれた事。
とても嬉しかったです。
本を読んだり、NHKの発達障害についての特番なども録画して勉強していたようです。
周りが変わると子供本人も明るくなる。
そして自信をつけて、たくさんの経験を積んでたくましくなっていく。
近頃の彼は、ある程度の音には対応できるようになり平気になってきました。
これから先もいろいろ苦労するでしょうが、世の中には便利な道具もたくさんあるので惜しみなく利用していきたいと思います!!
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