長い道のりのスタート地点
妊娠発覚
これは…!大好きな楽天の通販で取り寄せておいた妊娠検査薬を使う日が来た!
ドキドキしながらトイレにこもること数分…。
出たー!出たよ、線が!
喜びの陽性反応でした。
夫は仕事だったため一人で部屋の中を右往左往したことを覚えています。
自分の中に小さな命が宿っている。信じられない!
それと同時に、自分が母親になるという重圧で不安になり複雑な気持ちでした。
でも待ち望んでいた妊娠。
帰宅した夫も大喜びで、アパートの狭い部屋は幸せな空気で満たされました。
産婦人科へ行く
陽性反応が出たとなったら、いてもたってもいられません。
私は「妊娠5週目」の少し前に病院に行きました。(妊娠前の最終生理がきた日を、「妊娠0日」と数え始めるので、「妊娠4週目」は、大体生理予定日にあたります。)
病院でもう一度尿検査をして待つこと15分。診察室へ呼ばれました。
パッと画面に映る自分の子宮の映像。
でも胎嚢(胎児が入ってる袋)が見当たらない。
とサラッと言われました。
え…あんだって?子宮外妊娠?
聞き慣れない言葉に動揺しながら歩く帰り道。
てっきり「おめでとうございます!」という結果になるんだと思ってたので、不安で不安で図書館でネット検索しまくりました。
子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)とは子宮腔以外の部分への受精卵の着床をいう。子宮内であっても帝王切開創部や子宮頸管での妊娠も異常妊娠であるため、異所性妊娠(いしょせいにんしん、ectopic pregnancy)と呼称が変更されつつある。全妊娠の1%に認められ、反復を20%に認められる。妊娠可能年齢の女性の急性腹症では常に鑑別にいれておかなければならない疾患のひとつである。問診では妊娠の可能性はないという患者でも検査をしてみれば、子宮外妊娠であるということはよくあり、聞き方・検査の同意の取り方の重要性を考えさせられる疾患である。(出典先:ウィキペディア)
子宮腔ではなく卵管に着床してしまった受精卵。
そのまますくすくと育ってしまうと卵管が破裂し、大出血を起こして重篤なことになるという事だった。
なんて恐ろしい…!その後1週間は怯えながら過ごしました。
そして再診の日。
いた!いたヨ~~!
子宮にくっつく丸い胎嚢。ただの丸。でもなんだか愛おしい丸。
やっと一安心し、心から妊娠の喜びを感じた日でした。
焦る気持ちを抑えて病院受診は妊娠5週までガマンすればよかった。早く行き過ぎて時間とお金のムダだった。ちなみに次男の時は妊娠6週の時までガマンした。
つわりという試練
それから2週間経ち、妊娠6週ごろ。いよいよつわりが始まりました。
とにかくニオイに敏感になり、すぐに気持ちが悪くなる。だるい。貧血気味。
普段はそこまで気にならなかったけど、つわり時に拒否反応を起こしたもの。
かすかに香るオヤジ臭。
嫌いになったわけじゃないの、でもあんまり近寄らないで…!の状態。
スーパーってこんなに色んな匂いがしてたのか!と衝撃。
果物に魚に試食コーナー。行き交う人々のニオイがごちゃ混ぜ。
まるで自動ドアから先は結界がはってあるかのように入れず、引き返しました。
スーパーと同様に色んな食べ物が入ってる冷蔵庫。
開けたらニオイで具合悪くなるので、事前に何を取るかよーく考えてから息を止めて一瞬で取り出して閉める生活でした。
夫がニオイのきつい食べ物を買ってきたりしようもんなら、敵とみなして文句言ってました。煮物を温めるニオイもきつかった…。
新婚当初はアパートに住んでいたのですが、そこが日当たり悪くカビ臭い。
つわり時は特に気になり、しばらくは口をふさいで帰宅する日々。その部屋にいるのが嫌で嫌で仕方なかった。
引っ越してしばらくたった今でも、車でそのアパートの前を通ると当時を思い出し暗い気持ちになります。
何かを口にすれば気持ち悪くなるので、食べたくはない。
でも赤ちゃんの栄養の事を考えたら少しでも食べておきたいと葛藤し、少し食べる。
そしてまた吐く…の繰り返し。結局5キロ痩せました。
水分のみであんまり食べないので基本貧血状態。立ち上がるのも歩くのもフラフラです。
検診日も病院までの道のりを何度休憩をはさみながら歩いたことか。
(産婦人科の先生に栄養バランスについて相談したら、今は栄養が取れなくてもそんなに心配しなくて大丈夫。食べられるものを好きに食べたらよいとの事でした。)
あんな具合が悪い日々は人生初めてでした。思い出したくもない辛い日々です。
毎日毎日日当たりの悪い部屋の中で布団にもぐりながらネット検索して、心が病んでいきました。
多分ちょっと軽いウツ状態だったような…涙が出たり気持ちが落ち込んで何もできなかったり。
とにかく動きたくなかったのを覚えています。
家事もほぼ放棄し、自己嫌悪に陥りながらも妊娠13週ごろ。
ようやく気持ち悪さが軽減してきて通常の生活に戻ってきました。
やっぱり食べる事は生きてくうえでとても重要なんだと思い知らされた2か月間でした。
ちなみに最近、ノンカフェインのルイボスティーやジンジャーティーを飲んでつわりを乗り切ったというママ友の話を聞きました。
個人差はあるにせよ、ためしてみる価値あり!もっと早く知りたかった!
とにかく水分補給と葉酸摂取は大事ですよ~!
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ちなみに妊娠期間の長さは、ゾウは20か月あまり、キリンは14か月、馬は11-12か月、犬や猫は約2か月、ネズミは約3週間だそうです。
さすが「ネズミ講」という言葉があるだけにネズミはあっという間に妊娠出産し増えるのですね!
動物にもつわりってあるのかな…?
永遠に苦しみが続くように思う、つわり。
決して無理せず、自己嫌悪に陥ったりせず、からだをゆっくり休めてくださいね。
長くなったので次回に続きます。