マイナス思考の息子と疲弊していく母親
不安スイッチ作動
新学期が始まりましたね。(コロナの影響で休校の地域もありますが。)
元々家が大好きで幼稚園が好きではなかった長男にとっては、このコロナ休みと春休みが合体した長期休みは天国でしたが、ついにこの生活にも終わりが来たのです。
ここ最近毎日「幼稚園について」と「小学校について」と「死んだらどうなるのか」について考えている我が息子トッテン5歳。
新学期だから先生もお友達も変わるので、不安になるのはとってもよくわかります。
しかし内容として明るい話題のものは一つもなく、全部ネガティブ。
オールマイナスワード!
長期休み後の「ああ~もう休み終わっちゃうなぁ、行きたくないなぁ~」というのは誰しも経験があると思うのですが、それとは次元が違う感じがします。
発達障がいのひとつである自閉症スペクトラムには、こだわり・不安が強いという特性がありますが、まさにそれなのかなと感じてしまいます。
トッテンは、良く言えば思慮深く慎重。悪く言えば面倒くさい…。
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きっかけは怖い夢
こうジメジメな雰囲気になりだしたのは3月の終わりごろ。
土曜の朝でした。ドタバタと降りてきて暗い顔で「怖い夢を見た…」と。
そっかそっか、それは怖かったね~。どんな夢だったの?と聞くと、
「白い顔で目の大きい人が追いかけてきて、捕まったら一分間叩かれる」
というなんとも不気味な内容でした。
でもそれって…前に見たあのYouTubeの動画の内容じゃないか?
たまたまいつも見ていた動画から続いて見る事になってしまった動画。
といったけど、怖くないと言い張るからそのままにしていました。
でもやっぱり5歳児には刺激が強すぎたのかなと思い反省。アニメーションなんですけどね。
もうああいうのは見るのやめようねと言って、みんなで朝食をとりました。
その間ずっとその夢の話。
食べ終わってくつろいでるときも夢の話。
家事をしている私の後をわざわざ金魚のフンのようについて来て話すことはまたも夢の話。
よっぽど怖かったんでしょうが、こちらとしてももういい加減嫌になってきます。
と言うと、メソメソしながらテレビを見始めました。
しかし目はテレビを見てますが、心ここにあらず。
合間合間に「どうしたら怖い夢を見なくなるのか」を聞いてくる、の繰り返し…。
これが約3日間続きましたので、軽く聞き流さず一度向き合う必要があるなぁと思い、がっつり話し合って対策を練ることにしました。
①頭にあることを書きだすことによって脳内が整理される、と前にSTの先生が言っていたのを思い出し、その白い顔の人を少し面白おかしく紙の上で再現(恐ろしくではなく、少し可愛らしくしてみました)。あれ、あんまり怖くないんじゃない??って方向に誘導してみる。
②夢を食べるという伝説の生き物【バク】の話をし、怖い夢はバクに食べてもらおう!と提案。(詳しくは獏という中国の伝説上の生き物だそうですが、まぁここでは動物園にいるバクを想像しました…)枕の下に置いて寝たらグッシャグシャになりそうだったので、ベッド枠に紙を貼りバクにお願いをしてから寝てました。笑
③本人が出すアイディアに上乗せして盛り上げる。
(例えば、『夢でドラえもんを呼んで白い顔の人をスモールライトで小さくする!』と本人がひらめいたので、私は『じゃあさ、小さくした後に掃除機で吸い込めばいいんじゃない!?』と付け足し。さらに掃除機から逃げる可能性もある、というので『じゃあ掃除機ごとマグマに放り込もう!』と提案してみたところ、マグマ最強説を信じる息子の顔に笑顔が見られました。)
このおかげで怖い夢に対する不安感は少しずつ薄れ、大好きなマリオの話が増えてきたなぁと思ったのもつかの間、次は「幼稚園行きたくない」に変化していったのでした。あぁ…
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先の事に対する不安感が止まらない
3歳の入園当時から色々先々の事を想像しては不安になり、よく泣く子でした。
母としてそのたびに向き合い、対処法を話し合ってきましたが、なんというか本当に疲れます。
最初は優しく話を聞いてやり同調したり慰めたり励ましたりするのですが、何度話しても話が振出しに戻る。
だんだんこちらもイヤになってきて
と一喝しようものなら
とメソメソヒンヒン・・・。
ドーンとして強く優しい母でいるべきなんでしょうが、負の感情に流されやすいのかこちらもどんどん暗い気持ちになっていきます。
土日だけでも呪いの言葉から解放されたいと願い、面倒な話題は全て夫へ誘導しています…。
でもこういう気持ちって心の拠り所であるお母さんに分かってもらいたいんですよね。
分かるけど…分かるけどさ~!誰か母にも休みの日を下さい。
毎日幼稚園に通うという生活リズムが戻れば、また前向きに頑張れるかなと思うのですが。
とにかく今は時が経つのを待つばかりです。
カサンドラ症候群とは、家族やパートナーなど生活の身近にいる人がアスペルガー症候群(現在の診断名は自閉症スペクトラム障害、以下ASD)であることが原因で、情緒的な相互関係を築くことが難しく、心的ストレスから不安障害や抑うつ状態、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの心身症状が起きている状態を指す言葉です。
【LITALICOさんより引用させていただきました】
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せっかく買った新築の家。しかしながらちびっこ男子(しかも多動)二人がいると傷む傷む!物はよく落とすし、おもちゃの扱いは雑だし、どこにでも体当たりするし、そっちこっちでトミカを走らせる。言っても無駄だと悟った私は、思い切って一階部分の床をジョイントマットで覆うことにした。お金はかさむが日々のストレスが軽減される方が大切。
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