我が子のことをちゃんと知ってもらいたい
個人懇談はすごく重要
コロナウイルス感染対策のため、ずっと休園になってた幼稚園が6月から始まりました。
本来ならば5月上旬にする予定だった個人懇談。延びに延びて6月も中頃、ようやく順番が回ってきました。
プリントを確認すると、その日は4人が懇談予定。そしてうちは最後。
これの意味するところは…何か気になるところがあって話が長引く可能性があるからなのかなと私は踏んでおります。なぜなら個人懇談で最後以外だったことが一度もないからです!
私の勝手な想像なので、真意はわかりませんが。
って聞いて、
だけだったら20分以内で終わりますもんね。(うちの幼稚園の個人懇談は大体20分で区切られています。)
まぁ一番最後って気楽なんで好きですけど。
20分では収まらないから取扱説明書を持参する
自閉症スペクトラム症の長男トッテンは説明が下手っぴなので、普段どのように幼稚園で過ごしているのかあんまりよくわかりません。(幼稚園がたいして好きではないことだけはわかる。家が好き。)
そのため、個人懇談は先生と一対一でたくさん話すチャンスです!
・お友達とどのように関わっているか
・困ったときは周囲に助けを求められているのか
・注意力散漫だけど、一斉指示には従えているのか
…などなど聞きたいことがたくさんあるのです。
年少さんの時はいつも頭の中で何を話すか考えながら懇談に臨んでいたのですが、聞きたいことや話したいことがうまく整理できず、まとまりのない話になってしまってました。
そして帰り道に言い忘れに気付く、みたいなことも多々ありました。
なので年中からはあらかじめ真っ白の紙にトッテンの性格、好きな事、苦手な事、療育の先生に言われたこと、克服できたこと、こうしてほしい事を簡単に書いて持っていき、渡すことにしました。
「息子のトリセツ」です。
最初は、「面倒くさい保護者だなぁ」とか思われるかな、迷惑かなとも思いました。
でも、意外にも先生の反応は良く、
と言っていただけてほっとしたのでした。
発達障害の子を育てている親御さんならわかってもらえると思うのですが、彼らはとにかく扱いが難しいです。
「ほらほらみんなやってるからあなたもやろうね!」なんてのは通用しません。
自分なりのこだわりがあって、しかも気持ちの切り替えも苦手。
でも興味ある事の話題なんかを出してうまく誘導すれば簡単に動く、やらなきゃいけないことの順序を変える、適切な声かけ、なんてことでうまくいくことも結構あるのです。
例えば、あと五分したらお片付けしようね。←事前予告(急にお片付け宣告は耐え難いらしい。)
例えば、お絵描きしたくないとゴネる。→興味のあるものを先生に少し画用紙に書いてもらうと食いついたりする。
例えば、手洗い→うがいを嫌がるなら、うがい→手洗いを提案してみる。とか。
わたしからすりゃ、
っていうことも、こだわりのある彼には何か思うところがあるようです。(5歳の今はこういうこだわりはだいぶ落ち着きました。)
先生も一クラス30人いる園児の特性を一から知って対応いくのは時間がかかるし、なかなか難しい事だと思います。
扱いに困ったときの虎の巻的な気持ちで見てもらえるといいなと思い、個人懇談の際は毎回持参してます。
親は毎日見ているので、我が子が何に反応するかが先生よりはわかりますよね。
ちなみにどうやって書いたらいいのかわからないって方は、NHKのサイト内にある「発達障害ってなんだろう」という特集を参考になさってもいいかと思います。
その中で「印刷して使える私のトリセツ」という記入シートがダウンロードできるようです。
トッテンの成長したところ
今回の個人懇談で嬉しいことがありました。それは、
「困ったら周りに聞く」
という事ができるようになったことです!
トッテンは人に助けを求めるのが苦手で、一人で困って一人で追い詰められていく子でした。そこが私の最大の心配するところであり、何とかしたいと思っていたところでした。
おもらししても、自分から言えず気付いてもらえるまで待ったり。(トイレに行きたいときも同様)
一斉指示の内容が理解できなくて、部屋の端っこで一人違う事をしてみたり。
欲しい風船の色も言えず、余りものになったり。(帰ってから文句たれる)
自分から遊びに誘う事が出来ず、声をかけてもらえるのを待ってみたり。
とにかく受け身の男だったわけですが、このたび年長になりようやく自分から困りごとを発信できるようになったようです。
周りが見知った先生だから、というのもあるんでしょうがこれは大きな一歩です。
気長に優しく接してくださった先生方にも感謝ですし、本人の成長をとても感じた出来事でした。
周りの環境を整える
以前、私は何か問題が起きた時、単純にそこだけを見て叱ってました。
例えば洗面台で。
トッテンは水遊びが大好きです。手だけ洗ってすんなり戻ってくることは少なく、ついでに蛇口ホースを伸ばして噴水みたくしてみたり、泡ソープの出てくるところに水をいれたりします。
結果、洗面台の周りや床はビシャビシャ、泡ソープは水で薄まり泡立たない。
当然私は腹が立つので毎回怒りますが、なぜか何度も繰り返す。分かっちゃいるけど、興味、衝動が優先するんでしょうね。
そこで、とりあえず一番やめて欲しいと思ってる、
「泡ソープ泡立たない・いつも洗面台にゴロンと転がっている問題」
を解決しようと、ボトルホルダーを買いました。
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これは成功でした!
少し浮いて固定されているので底が水垢ヌメヌメにならず清潔ですし、無残にハンドソープが転がっていることもなくなりました。
手前に設置したことにより、3歳の次男の手にも届くので自分で手を洗ってくれるようになりました。
その他にもテレビ。
何度言ってもテレビの画面に触ったり、ひどい時には画面を棒でたたいたりトミカを走らせたりするのです。夢中になるとやっちゃうのかなぁ…。
なのでテレビを高い位置に設置できるテレビ台を買いました!(壁がエコカラット仕様のため、壁付け設置はできなかった)
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さらに、念には念を・・・で、こちらも設置。
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これらのおかげで親の気持ちも少し楽になり、怒る回数は激減しました。
周りの人々にも協力してもらう
「頭で考える前に行動してしまう衝動性」を持ち合わせている子に「やめろ」とばかり言ってても自己肯定感が下がるばかり。
なんでも頭ごなしに叱っても意味がない。怒ってできるんなら苦労しませんよね。(世の中には一度言えば理解できるお子様もたくさんいますが…汗)
子ども本人を変えることだけに尽力するのではなく、子どもの周りの環境を変えることで本人に無理をさせることなく、行動を変えていくことができたらいいなと思ってます。
発達障害を持っている子がより生活しやすいような環境を作れるよう、有効な声かけの仕方など、ジジババや先生たちにも協力してもらうことも大切だと思います。
最後に。
私が初めて読んだとき、泣きながら息子に読んだ絵本を紹介します。
「おこだでませんように」
家でも学校でもいつも怒られる小学一年生の男の子。本当は褒められたいだけなのになぜかいっつも怒られる。そんな彼はどうしたのかというと…
私も怒ってばっかりいないで子供を見つめ直そう、と改めて考えさせられる絵本でした。
元気な男の子の親御さん必見。うちの長男お気に入りの一冊。
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次回は次男の個人懇談の様子について書いていきます☆
お、おまえさんは…毎日そんなことしていたのかーっ!となったお話です。